トータス松本さんにスーツをご着用いただきました。
TORTOISE MATSUMOTO'S LIVE2026 "GOOD TIMES"のキービジュアル、公式YouTubeチャンネルのティザー動画にて、トータス松本さんにスーツをご着用いただきました。ティザー動画はこちら↓トータス松本 ライブ2026 Good Times
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ABEMAオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」で横浜流星さんにジャケットをご着用いただきました。
東京国立美術館で開催される運慶展の記者会見で高橋一生さんにスーツをご着用いただきました。
映画「正体」で松重豊さんにスーツをご着用いただきました。
Made-to-orderとは単なるサービスではなく体験です。
それは、あなたを再定義しさらなる価値を作り上げます。
テレビ朝日のドラマ枠には京都を舞台にした「木曜ミステリー」というシリーズがありました。惜しくも先年終わってしまったのですが、中でも一番有名なのは沢口靖子さん主演の『科捜研の女』でしょう。筆者も大好きでよく観ていました。あと、大好きな俳優さんで早く亡くなってしまい残念思った渡瀬恒彦さん主演の『おみやさん』など。そして、その中に『京都迷宮案内』というドラマもありました。主演の橋爪功さんはじめ、北村総一朗、野際陽子、市田ひろみとベテラン勢が繰り広げる味わい深い作品で、橋爪氏演じる新聞記者杉浦恭介が担当するコラム「京の散歩道」は市井の生活の中から世情をやんわりと批判するのですが、その舞台裏を描き出して心打つものがありました。調べると1999年から2008年まで十シリーズ制作されていました。 先日、三十年来付き合いのあるF夫人に神保町にある美食の名店三軒にお連れいただく機会がありました。前回の静岡に続き、またまた梯子です。この時の何とも摩訶不思議な体験を書こうと思った際、思い浮かんだのが『京都迷宮案内』というタイトルとそのドラマの内容でした。 神保町と言えば、本の街。最近、三省堂書店が新しいビルになり、その売り場の展示の仕方が斬新で評判になっています。しかし、何といっても古書店が靖国通り沿いに軒を連ねているのは風情あるものです。パリにもセーヌ河沿いに露店の古本屋が立ち並ぶ「ブキニスト」と呼ばれる歴史ある名所があります。 それでも以前に比べれば本屋は減って、だいたいが飲食店に代わっています。「日清堂書店」という哲学の洋書専門の書店も昔、靖国通り沿いに店を構えていました。筆者は大学院生時代、その店のカタログを作るアルバイトをしていました。まだSNSのない時代でしたので、毎月冊子のカタログを発行していて、筆者は販売する本の著者名、タイトルなどを翻訳していました。その店もまた、早々に姿を消してしまいました。 大学生時代から神保町には出入りし、とりわけ明治大学で教えるようになり三十年以上ほぼ毎週、神保町の駅から大学まで歩いて通っているのですが靖国通り沿いに歩いて、ちょっと脇道に入るくらいで、それでも「ランチョン」、「共栄堂」、「エチオピア」など名店を目にすることになります。さらに「山の上ホテル」が大学のお隣で、ワインバーの「モンカーヴ」で学生たちと飲んだり、取材をコーヒーパーラーの「ヒルトップ」で受けたりとよく使わせていただきましたが閉業。明治大学が買い取り、新体制で再開することに。そんな神保町のグルメと言えば、やはり学生街ですのでカレーやラーメンなど庶民的な店が念頭に浮かばれるかと思われます。 ところが今回、F夫人が案内して下さったのはまさに裏路地のディープな名店ばかり。まず、待ち合わせは「蔵」という珈琲専門店を指定されました。 神保町で筆者が良く使うのは珈琲専門店で、神保町の交差点のところにありながら地下なのでちょっと見逃しがちの老舗「トロワバグ」、閉店してしまいましたが白水社の隣にあった「ヴォワスィカフェ」などそれなりに知っていたつもりなのですが「蔵」は存じ上げませんでした。1994年開業とのこと。以前一度F夫人にお連れいただいたのですが、狭い裏路地にある中華料理店の二階。この日所用があり、タクシーで駆け付けたのですが途中までしか車が入れず、一筋手前で降りることに。店の脇にあるきしむやや急な階段を上り、扉を開けるとそこはまるで別世界のジャズの流れるシックな空間。 F夫人はカウンターで店主や一番端の席に座られているお客様と歓談中。道が混んで遅れてしまったことを詫び、隣に座ると端の席の方を紹介されました。この店の大家さんで近くでビリヤード場を営んでおられるとのこと。F夫人曰く、「そのビリヤード場は本物の紳士が集われる社交場」とのこと。 店主がペーパーフィルターで淹れて下さる絶妙な濃さのブレンドをいただき、次なる店に伺うことに。今度はワインコレクターが営んでおられる名店=迷店とか。実はその店主も「蔵」の常連で夫人は前日その方に「蔵」で会われたとのこと。どうもこの界隈の名士たちは皆、「蔵」に通われているようで。 夫人の誘導で裏路地を歩くとこんなにいろんな店があるのかと驚くばかり。ここは神保町なの、と疑ってしまうくらい。人気のかき氷屋、小洒落た立ち飲みのワインバーなどなど目くるめく光景にまさに眩暈を起こしそう。昔、「人生劇場」という名のパチンコ屋だったところの手前のビルの二階にそのビリヤード場があるのを確認し、靖国通りに出るとやっといつもの落ち着きを取り戻した次第。 今度は靖国通りをどんどん九段下方面に。専大前の交差点を超え、もう神保町も終わりかというところで「この辺りなんだけど分かりにくいのよ」と夫人。「クリムト」の看板を見つけ、「あった」とビルの奥に。通りに面しているのに、店はビルの奥まった通りから分からないところにありました。扉を開けると本の山が。どうも店主は様々なもののコレクターらしく、美術品も。店のシャンデリアは本物のガレだそうで。 「ワインはもう集めていないんですよ」とおっしゃるのに、店の奥にはセラーが数台。一番手前が赤ワインなので自分で選んでくださいと懐中電灯を渡されました。コレクションの山をかき分け、セラーに到着。意外にも古いものだけではなく、最近のものまで。世界中のワインが、ピンがほとんどながらどういう訳かキリまで。ちょうど良さそうなものを選ぶのに苦労しました。何とか、ポマールプルミエクリュを見つけ出し、ホッと一息。テーブルに戻ると何と店は満席状態に。料理はイタリアンで、アンティパストとゴルゴンゾーラのペンネをつまみつつ美味しくワインをいただき、長居する雰囲気ではなさそうでしたので、河岸を変えることに。夫人は「お連れしたいバーがあるのよ。私が今一押しの店ですからお楽しみに」、と件のバーに電話をかけ出しました。 オーセンティックバーでカウンターが良いがどうも今は満席で、テーブル席は空いているのでとりあえずお越し下さいとのことらしい。また神保町方向に戻り、再び裏路地の迷宮の中へ。今度の店はもう少し水道橋方面に行くよう。 「コンセール」というその店は白いスーツの女性のバーテンダーさんが一人で営んでおられる。確かにここが神保町かと思うほどお洒落な空間。神楽坂か麻布か、そんな感じ。ほどなくカウンターが空き、そちらに移動。キリリと辛口のマティーニをいただきました。ほの暗いカウンターの目の前のアルコールランプの明かりが幻想的で、夫人のいう「カウンターでないと」がよく分かりました。 店主はこの界隈の店主たちのマドンナ的存在とのこと。なるほど、神保町シンジケートのようなものが存在するようで、夫人もその一員なのでしょう。まさにここは「迷宮」。筆者は危うい場所に足を踏み入れてしまったのかも。 これからもなるべくいつもの通い慣れた道を通るようにしよう。「迷宮」は夫人のナヴィゲートなしには危険過ぎると判断した次第です。 今月のお薦めワイン 「ニュイ=サン=ジョルジュ――コート・ド・ニュイの最南端――」 「ニュイ=サン=ジョルジュ 2023年」 ベルトラン・アンブロワーズ 11000円(税抜) 今回のブルゴーニュ、コート・ド・ニュイのワインの旅もいよいよ最後の最南端、ニュイ=サン=ジョルジュにやって参りました。これより南はACコート・ド・ニュイ・ヴィラージュの二村でニュイは終わり、さらなる南の村名ワインはコート・ド・ボーヌのACラドワになります。 ニュイ=サン=ジョルジュは同名の村とその南のプレモー=プリセ村のワインが名乗ることの出来るアペラシオンで、ニュイではジュブレ=シャンベルタンに次ぐ広さを有します。 歴史的にアペラシオンの制定時に、ワインに格差が出ないようあえてグランクリュの畑を拒否した経緯があり、プルミエクリュまでになっています。そのため、価格はその品質に比して良心的な場合が多く、カリテプリ感のあるアペラシオンです。 そこで近年、新世代の代表的造り手のダヴィド・デュバンなどがグランクリュ候補だった「レ・サン=ジョルジュ」と「ヴォークラン」の畑をグランクリュに昇格させようとの活動を行なっています。 ワインの特徴としては凝縮した果実味にはっきりした酸に主張があります。タンニンが豊富なので酸とのバランスが上手くとれていて、充実した旨味を楽しめます。 今回ご紹介する造り手ベルトラン・アンブロワーズは1987年、プリモー=プリセ村に設立されたメゾン。ネゴシアンから出発したものの現在は17haの畑を所有。ビオロジックで栽培。ほとんどがドメーヌ物となっています。 ワインの特徴としては比較的新樽率が高いことでしょうか。この村名ワインも所有する畑の平均樹齢60年の葡萄を使用。100%除梗の後、タンクで発酵。新樽率70%で12ヶ月熟成とこのクラスではしっかり樽がかかっています。 長男、長女も加わり、ワインのスタイルもより果実味を生かしたものに変わっているようで着実に進歩しているとの評価。価格も良心的で嬉しい限り。 これまでマルサネから始まり、ニュイ=サン=ジョルジュまで七つのアペラシオンを紹介させていただきました。それぞれ特徴のある銘酒揃い。 これを機にもう一度すべてのアペラシオンを振り返っていただき、気になるワインを手にしていただければ幸いです。 略歴関 修(せき・おさむ) 一九六一年、東京生まれ。現在、明治大学他非常勤講師。専門は現代フランス思想、文化論。(一社)リーファーワイン協会理事。著書に『美男論序説』(夏目書房)、『隣の嵐くん』(サイゾー)など、翻訳にオクサラ『フーコーをどう読むか』(新泉社)、ピュドロフスキ『ピュドロさん、美食批評家はいったい何の役に立つんですか?』(新泉社)など多数。関修FACE...
筆者は物事の順序にこだわりがあります。高校三年生の冬、上野文化会館の小ホールで行なわれたバルトーク弦楽四重奏団の演奏会の前、上野精養軒で父とコースのフランス料理を食した際、「これだ」と確信を得ました。オードブルからデセールまで一皿ずつ理路整然と料理が供されるのを目の当たりにしたからです。「美」とは単なる主観的恣意的なものではなく、説明可能な論理的なものである、と。そこで大学に入学して以来、フランス料理を食べ歩き始めた次第。 そして、それはフランス料理店には必ず予約して出かけるという、つまり一連の流れを先に予測して予定を立てるのが必須という行動にも。というのも、パリにおいて女性で初めて「オランプ」という店で星を獲得したドミニク・ナミアが離婚して九区に開店した「カーサ・オランプ」にランチで出かけたことがありました。開店間もなくのビストロだし、ランチだから予約なしで大丈夫だろうと出かけると店には誰も客がいなかったのに予約がなければ駄目と門前払いをくらったからです。もちろん、翌年、きちんと予約してランチしました。ドミニク女史はわざわざ厨房から出てきて、親しく話をしてくれ、フランス料理界のフェミニストと呼ばれた自立した立派な女性でしたが好感が持てました。それ以来、レストランにはランチでも必ず予約して出かけるようにしています。 という訳で、毎年恒例の静岡旅行でも何処に泊まり、何処に出かけるかを綿密に計画を立て、レストラン等も出来る限り予約して出かけています。 また、亡き両親の生まれ故郷である静岡市での一夜にはここのところ毎回、同じ出身の元代々木町「シャントレル」の中田シェフにもご一緒していただいております。いつもですと、スタートは常磐町の「カワサキ」でフルコースのフレンチをいただくか、呉服町の「ATO」でアラカルトでゆるゆるブルゴーニュを二本開けるかの二択となっています。 ところが今回はどういう訳か、七間町のワインバー「ラフィエット」からスタートすることに。「ラフィエット」は昨年の夏、「カワサキ」の後にワインが飲み足りないということで出かけたお店です。「ATO」がお盆休みだったので、急遽探して伺った次第。フルコースの後だったので、ほとんど料理をいただかなかったので今回はアラカルトで色々頼んでみようということに。中田シェフが予約して下さいました。 昨年リストに載っていながら欠品だったヴォーヌ=ロマネがきちんと用意されていたのは嬉しい限り。もちろん、モワヤール=グリヴォ2021年のヴォーヌ=ロマネをいただきました。価格も良心的でスタートしては良かったのですが……。 ブテイユも空いてきて、さてどうしよう、と。すると、もう少し何か食べたいので「静岡おでん」が良いのではないか、ということに。まあ、これも今までにも何回かあったことだったのですが、何となくいつもの軌道からずれてきたのは確か。 じゃあ、どの店に行くかが問題。ご存じのように「静岡おでん」は名物で市内に赤提灯のおでん街が常磐町に道を挟んで二つ(「青葉横丁」と「青葉おでん街」)あるくらい。筆者が子供の頃はまだ屋台で、静岡に帰ると父が出かけようというのですが筆者は行きたくなかったので頑なに拒んだのをよく覚えています。まあ、一応おでん街になったとはいえ、筆者は自分から出かける場所ではありません。しかし、昨年、代々木上原の「按田餃子」店主、按田優子さんもご一緒していただいた際、出かけた「青葉横丁」の方の「どみんご」に出かけることに。前回は客が誰もいなかったのに、今回は筆者たちで満席になる盛況ぶり。 さて、ここからが迷走状態に。黒板にピノ・ノワール・ボトル6000円と書いてあるではありませんか。どうも女将がお気に入りのようで強烈に勧められる。ボトルを見せてというとここにはないと言う。名前も分からないというではありませんか。どうも出入りの酒屋に買いに行くようです。でも、10000円の方なら分かるというので聞くと、コピーを広げて、「オート・コート・ド・ニュイ、ミシェル・グロ」とたどたどしく読み上げる。 筆者は手元にちょうど一万円札を現金で持っていましたので、「じゃあ、それでいいのでお願いします」と頼むと中田シェフや同行してくれているデザイナーの高橋君が驚いたような顔をするではありませんか。だって、おでん屋では筆者の飲みたいものがなく、手持ち無沙汰になるのは必須。グロのオート・コート・ド・ニュイは小売価格5000円くらいですのでレストランの適正価格ですし。 すると一緒に働いている息子さんがさっと何処かにワインを取りに出かけました。ところがしばらくすると女将の携帯に電話があり、在庫がなく、これではどうか、と画像を送ってきました。それはボルドーのカロン=セギュールのセカンド「マルキ・ド・カロン=セギュール」でした。ハートのマークで有名なワイン。12000円というし、ブルゴーニュの口でしたので、6000円は何と聞いても返答がなく……。すると、常連らしき「先生」と呼ばれていたお客様が「普通のブルゴーニュですよ」と教えて下さいました。筆者は初対面の「先生」のお言葉を信じて、「じゃあ、6000円ので」と註文完了。 息子さんが持ってきたのは確かにプロスペル・モーフーのACブルゴーニュ2023年で、ギャンブラー関の賭けは勝ちでありました。ワインもおでん屋で飲むには充分過ぎる出来で楽しい「どみんご」での時間を過ごすことが出来ました。 さて、そろそろバーの時間ではないかといつも〆を飾る両替町「バー・コード」に。ところがいつもなら開いているはずなのに閉まっているではありませんか。またまた予定が狂ってしまいました。もう、22時を回ろうという時間帯でどうしようということに。「ATO」は23時までなのでワインとつまみでOKか聞いてみると親切な中田シェフがすぐに電話して下さいました。 いつも満席の「ATO」ですので大丈夫かと思うと意外にすんなりOKとのこと。出かけてみると驚いたことに客が誰一人いないではありませんか。しかも、店は半分片付け状態。今日は空いていたんですよとサーヴィスの方が。店主のソムリエ氏も帰ってしまったそうで、ここから優秀なサーヴィス氏が店主と電話しつつ、ワイン選びが始まりました。何せ三本目ですので高いワインでは良さが分からないかもしれず、かといって安ワインでは開けてもらっているのに失礼。結局、二万円弱のジャック・カシュー、ヴォーヌ=ロマネ「オー・レア」2020年を頼み、フロマージュと生ハムを少々。この日二本目のヴォーヌ=ロマネ。これがまた美味しく、何という贅沢な夜であることよ。 日付も変わらんとしている頃、いよいよ〆だと「バー・コード」に戻ってみるもやはり休みのようで。これでは終われぬと「じゃあここは趣向を変えエスプレッソで」ということに。この『美食通信』でも取り上げさせていただいた(第五十三回)駿河町「タンデムジャイブ」へ。常盤公園の脇に明かりが見えます。「開いている」。 こちらも一人も客はなく、閉めようと思っていたのでしょう。「夜遅く来られるときは予約して欲しいんですけど」と言われたものの、心優しき店主は「普通に」美味なる〆のエスプレッソを淹れて下さったのでした。しかも、寝酒に何かないのかというリクエストにも応えて下さり、アマレットの入った「カフェ・コレット」をさらに出して下さったのです。エスプレッソ談義にしばし時を忘れ、気づくと二時近くに。さすがにこれは失礼しないと、と店を出ようとすると店主は「チャオ」と見送って下さったのでした。 いつもとは流れがまったく異なり、四軒はしごの行き当たりばったり的な夜はこうして終わりを迎えたのでした。しかし、これもまた一興。予定が狂うのもまたをかしです。 今月のお薦めワイン 「ヴォーヌ=ロマネ――ブルゴーニュの中のブルゴーニュ――」 「ヴォーヌ=ロマネ オー=ゾルム 2023年」 ジャック・カシュー 16000円(税抜) 今回はブルゴーニュはコート・ドールのニュイを北から紹介するシリーズ。 いよいよ、佳境に入ってまいりました。ヴォーヌ=ロマネ村の登場です。 実際はシャンボール=ミュジニ村とヴォーヌ=ロマネ村の間にはフラジェイ=エシェゾー村がありますが、この村のワインはアペラシオンがヴォーヌ=ロマネになりますのでシャンボールの隣はヴォーヌ=ロマネということに。 ヴォーヌ=ロマネはブルゴーニュ、ひいては世界中のワイン愛好家の垂涎の的、あのロマネ=コンティの畑がある村です。ロマネ=コンティの畑はこの村の葡萄畑のまさに中心といった位置にあります。このアペラシオンには他にもエシェゾー、リシュブール、ラ・ターシュなどなどグランクリュの代表格の畑があります。 従って、普通の村名ワインのヴォーヌ=ロマネも他のニュイのアペラシオンに比べ高価になっており、現在は小売で15000円からとお考え下さい。 ヴォーヌ=ロマネはボルドーで例えるとポムロールに似ていると言えましょう。色は黒っぽく、香りにいわゆるスー=ボワ(森の下生え)が感じられ、味にまろやかさ、オイリーさがあります。コクのある複雑な味わいは個性的でもあり、偉大とも評されましょう。 今回、紹介させていただくのはジャック・カシューの「オー=ゾルム」です。 カシュー家はヴォーヌ=ロマネで二十世紀初頭からワイン造りをしており、1966年、相続でジャック・カシューとルネ・カシューに分かれました。ジャック氏は1994年に引退し、子息のパトリス氏が継承。2012年からはパトリス氏の子息のシャルル氏も加わり、ヴォーヌ=ロマネを中心に6.7haの畑を所有し、良心的な価格でワインを提供しています。 ジャック・カシューの魅力はこの「オー=ゾルム」を見ても分かるように、村名クラスのワインもすべて畑別にキュヴェを造っていることです。ですので、数種類の村名ヴォーヌ=ロマネが楽しめます。 「オー=ゾルム」の畑は斜面の下方、フラジェイ=エシェゾーに近い方の国道沿いにあります。カシューは0.25haを所有。100%除梗し、コンクリートタンクで発酵。新樽率35%で17ヶ月熟成。...
ハンドメイドで仕立てる至高のレザービスポーク