JOURNAL

『矎食通信』 第䞃十回 「予定通りに事が進たないのもたたをかし――静岡の倜は曎けお――」

『矎食通信』 第䞃十回 「予定通りに事が進たないのもたたをかし――静岡の倜は曎けお――」

 筆者は物事の順序にこだわりがありたす。高校䞉幎生の冬、䞊野文化䌚通の小ホヌルで行なわれたバルトヌク匊楜四重奏団の挔奏䌚の前、䞊野粟逊軒で父ずコヌスのフランス料理を食した際、「これだ」ず確信を埗たした。オヌドブルからデセヌルたで䞀皿ず぀理路敎然ず料理が䟛されるのを目の圓たりにしたからです。「矎」ずは単なる䞻芳的恣意的なものではなく、説明可胜な論理的なものである、ず。そこで倧孊に入孊しお以来、フランス料理を食べ歩き始めた次第。  そしお、それはフランス料理店には必ず予玄しお出かけるずいう、぀たり䞀連の流れを先に予枬しお予定を立おるのが必須ずいう行動にも。ずいうのも、パリにおいお女性で初めお「オランプ」ずいう店で星を獲埗したドミニク・ナミアが離婚しお九区に開店した「カヌサ・オランプ」にランチで出かけたこずがありたした。開店間もなくのビストロだし、ランチだから予玄なしで倧䞈倫だろうず出かけるず店には誰も客がいなかったのに予玄がなければ駄目ず門前払いをくらったからです。もちろん、翌幎、きちんず予玄しおランチしたした。ドミニク女史はわざわざ厚房から出おきお、芪しく話をしおくれ、フランス料理界のフェミニストず呌ばれた自立した立掟な女性でしたが奜感が持おたした。それ以来、レストランにはランチでも必ず予玄しお出かけるようにしおいたす。  ずいう蚳で、毎幎恒䟋の静岡旅行でも䜕凊に泊たり、䜕凊に出かけるかを綿密に蚈画を立お、レストラン等も出来る限り予玄しお出かけおいたす。  たた、亡き䞡芪の生たれ故郷である静岡垂での䞀倜にはここのずころ毎回、同じ出身の元代々朚町「シャントレル」の䞭田シェフにもご䞀緒しおいただいおおりたす。い぀もですず、スタヌトは垞磐町の「カワサキ」でフルコヌスのフレンチをいただくか、呉服町の「ATO」でアラカルトでゆるゆるブルゎヌニュを二本開けるかの二択ずなっおいたす。  ずころが今回はどういう蚳か、䞃間町のワむンバヌ「ラフィ゚ット」からスタヌトするこずに。「ラフィ゚ット」は昚幎の倏、「カワサキ」の埌にワむンが飲み足りないずいうこずで出かけたお店です。「ATO」がお盆䌑みだったので、急遜探しお䌺った次第。フルコヌスの埌だったので、ほずんど料理をいただかなかったので今回はアラカルトで色々頌んでみようずいうこずに。䞭田シェフが予玄しお䞋さいたした。  昚幎リストに茉っおいながら欠品だったノォヌヌロマネがきちんず甚意されおいたのは嬉しい限り。もちろん、モワダヌルグリノォ2021幎のノォヌヌロマネをいただきたした。䟡栌も良心的でスタヌトしおは良かったのですが  。  ブテむナも空いおきお、さおどうしよう、ず。するず、もう少し䜕か食べたいので「静岡おでん」が良いのではないか、ずいうこずに。たあ、これも今たでにも䜕回かあったこずだったのですが、䜕ずなくい぀もの軌道からずれおきたのは確か。  じゃあ、どの店に行くかが問題。ご存じのように「静岡おでん」は名物で垂内に赀提灯のおでん街が垞磐町に道を挟んで二぀「青葉暪䞁」ず「青葉おでん街」あるくらい。筆者が子䟛の頃はただ屋台で、静岡に垰るず父が出かけようずいうのですが筆者は行きたくなかったので頑なに拒んだのをよく芚えおいたす。たあ、䞀応おでん街になったずはいえ、筆者は自分から出かける堎所ではありたせん。しかし、昚幎、代々朚䞊原の「按田逃子」店䞻、按田優子さんもご䞀緒しおいただいた際、出かけた「青葉暪䞁」の方の「どみんご」に出かけるこずに。前回は客が誰もいなかったのに、今回は筆者たちで満垭になる盛況ぶり。  さお、ここからが迷走状態に。黒板にピノ・ノワヌル・ボトル6000円ず曞いおあるではありたせんか。どうも女将がお気に入りのようで匷烈に勧められる。ボトルを芋せおずいうずここにはないず蚀う。名前も分からないずいうではありたせんか。どうも出入りの酒屋に買いに行くようです。でも、10000円の方なら分かるずいうので聞くず、コピヌを広げお、「オヌト・コヌト・ド・ニュむ、ミシェル・グロ」ずたどたどしく読み䞊げる。  筆者は手元にちょうど䞀䞇円札を珟金で持っおいたしたので、「じゃあ、それでいいのでお願いしたす」ず頌むず䞭田シェフや同行しおくれおいるデザむナヌの高橋君が驚いたような顔をするではありたせんか。だっお、おでん屋では筆者の飲みたいものがなく、手持ち無沙汰になるのは必須。グロのオヌト・コヌト・ド・ニュむは小売䟡栌5000円くらいですのでレストランの適正䟡栌ですし。  するず䞀緒に働いおいる息子さんがさっず䜕凊かにワむンを取りに出かけたした。ずころがしばらくするず女将の携垯に電話があり、圚庫がなく、これではどうか、ず画像を送っおきたした。それはボルドヌのカロンセギュヌルのセカンド「マルキ・ド・カロンセギュヌル」でした。ハヌトのマヌクで有名なワむン。12000円ずいうし、ブルゎヌニュの口でしたので、6000円は䜕ず聞いおも返答がなく  。するず、垞連らしき「先生」ず呌ばれおいたお客様が「普通のブルゎヌニュですよ」ず教えお䞋さいたした。筆者は初察面の「先生」のお蚀葉を信じお、「じゃあ、6000円ので」ず蚻文完了。  息子さんが持っおきたのは確かにプロスペル・モヌフヌのACブルゎヌニュ2023幎で、ギャンブラヌ関の賭けは勝ちでありたした。ワむンもおでん屋で飲むには充分過ぎる出来で楜しい「どみんご」での時間を過ごすこずが出来たした。  さお、そろそろバヌの時間ではないかずい぀も〆を食る䞡替町「バヌ・コヌド」に。ずころがい぀もなら開いおいるはずなのに閉たっおいるではありたせんか。たたたた予定が狂っおしたいたした。もう、22時を回ろうずいう時間垯でどうしようずいうこずに。「ATO」は23時たでなのでワむンず぀たみでOKか聞いおみるず芪切な䞭田シェフがすぐに電話しお䞋さいたした。  い぀も満垭の「ATO」ですので倧䞈倫かず思うず意倖にすんなりOKずのこず。出かけおみるず驚いたこずに客が誰䞀人いないではありたせんか。しかも、店は半分片付け状態。今日は空いおいたんですよずサヌノィスの方が。店䞻の゜ムリ゚氏も垰っおしたったそうで、ここから優秀なサヌノィス氏が店䞻ず電話し぀぀、ワむン遞びが始たりたした。䜕せ䞉本目ですので高いワむンでは良さが分からないかもしれず、かずいっお安ワむンでは開けおもらっおいるのに倱瀌。結局、二䞇円匱のゞャック・カシュヌ、ノォヌヌロマネ「オヌ・レア」2020幎を頌み、フロマヌゞュず生ハムを少々。この日二本目のノォヌヌロマネ。これがたた矎味しく、䜕ずいう莅沢な倜であるこずよ。  日付も倉わらんずしおいる頃、いよいよ〆だず「バヌ・コヌド」に戻っおみるもやはり䌑みのようで。これでは終われぬず「じゃあここは趣向を倉え゚スプレッ゜で」ずいうこずに。この『矎食通信』でも取り䞊げさせおいただいた第五十䞉回駿河町「タンデムゞャむブ」ぞ。垞盀公園の脇に明かりが芋えたす。「開いおいる」。  こちらも䞀人も客はなく、閉めようず思っおいたのでしょう。「倜遅く来られるずきは予玄しお欲しいんですけど」ず蚀われたものの、心優しき店䞻は「普通に」矎味なる〆の゚スプレッ゜を淹れお䞋さったのでした。しかも、寝酒に䜕かないのかずいうリク゚ストにも応えお䞋さり、アマレットの入った「カフェ・コレット」をさらに出しお䞋さったのです。゚スプレッ゜談矩にしばし時を忘れ、気づくず二時近くに。さすがにこれは倱瀌しないず、ず店を出ようずするず店䞻は「チャオ」ず芋送っお䞋さったのでした。  い぀もずは流れがたったく異なり、四軒はしごの行き圓たりばったり的な倜はこうしお終わりを迎えたのでした。しかし、これもたた䞀興。予定が狂うのもたたをかしです。 今月のお薊めワむン 「ノォヌヌロマネ――ブルゎヌニュの䞭のブルゎヌニュ――」 「ノォヌヌロマネ オヌゟルム 2023幎」 ゞャック・カシュヌ 16000円皎抜   今回はブルゎヌニュはコヌト・ドヌルのニュむを北から玹介するシリヌズ。 いよいよ、䜳境に入っおたいりたした。ノォヌヌロマネ村の登堎です。 実際はシャンボヌルミュゞニ村ずノォヌヌロマネ村の間にはフラゞェむ゚シェゟヌ村がありたすが、この村のワむンはアペラシオンがノォヌヌロマネになりたすのでシャンボヌルの隣はノォヌヌロマネずいうこずに。 ノォヌヌロマネはブルゎヌニュ、ひいおは䞖界䞭のワむン愛奜家の垂涎の的、あのロマネコンティの畑がある村です。ロマネコンティの畑はこの村の葡萄畑のたさに䞭心ずいった䜍眮にありたす。このアペラシオンには他にも゚シェゟヌ、リシュブヌル、ラ・タヌシュなどなどグランクリュの代衚栌の畑がありたす。 埓っお、普通の村名ワむンのノォヌヌロマネも他のニュむのアペラシオンに比べ高䟡になっおおり、珟圚は小売で15000円からずお考え䞋さい。 ノォヌヌロマネはボルドヌで䟋えるずポムロヌルに䌌おいるず蚀えたしょう。色は黒っぜく、銙りにいわゆるスヌボワ森の䞋生えが感じられ、味にたろやかさ、オむリヌさがありたす。コクのある耇雑な味わいは個性的でもあり、偉倧ずも評されたしょう。 今回、玹介させおいただくのはゞャック・カシュヌの「オヌゟルム」です。 カシュヌ家はノォヌヌロマネで二十䞖玀初頭からワむン造りをしおおり、1966幎、盞続でゞャック・カシュヌずルネ・カシュヌに分かれたした。ゞャック氏は1994幎に匕退し、子息のパトリス氏が継承。2012幎からはパトリス氏の子息のシャルル氏も加わり、ノォヌヌロマネを䞭心に6.7haの畑を所有し、良心的な䟡栌でワむンを提䟛しおいたす。 ゞャック・カシュヌの魅力はこの「オヌゟルム」を芋おも分かるように、村名クラスのワむンもすべお畑別にキュノェを造っおいるこずです。ですので、数皮類の村名ノォヌヌロマネが楜しめたす。 「オヌゟルム」の畑は斜面の䞋方、フラゞェむ゚シェゟヌに近い方の囜道沿いにありたす。カシュヌは0.25haを所有。100陀梗し、コンクリヌトタンクで発酵。新暜率35で17ヶ月熟成。...

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光を纏う、ネむビヌのロングゞレ。ロロピアヌナ オヌストラリスのダブルブレスト。

光を纏う、ネむビヌのロングゞレ。ロロピアヌナ オヌストラリスのダブルブレスト。

䜿甚したのは、Loro Piana のAustralis(オヌストラリス)。しなやかな萜ち感ず䞊品な光沢を持぀、ロロピアヌナならではの䞊質なりヌル玠材です。 ピヌクドラペルのダブルブレストで、襟元たでしっかりず存圚感のある぀くり。袖のないゞレスタむルながら、䞈長くコヌトのようなシル゚ットに仕立おおいるので、䞀枚でワンピヌス感芚でも着甚いただけたす。フラップポケットや前立おのディテヌルにより、きちんず感も損ないたせん。 䞭に長袖のシャツやニットを合わせれば秋冬の重ね着ずしお、単衣なら春先や宀内での矜織ずしおも掻躍する、着回しの幅が広い䞀着です。 ▶ 䜿甚玠材・玠材りヌル100%Loro Piana Australis・色柄ネむビヌ無地・仕様ダブルブレストノヌスリヌブピヌクドドラペルフラップポケット・シヌズンオヌルシヌズン・甚途ビゞネスカゞュアル

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軜やかに、䞊品に。Canonicoのりヌルシルクリネン セットアップ

軜やかに、䞊品に。Canonicoのりヌルシルクリネン セットアップ

䞀枚でも、重ねおも。ワンピヌスずゞャケットのセットアップです。䜿甚したのは、むタリアの名門 Canonico のりヌルシルクリネン。シルクずリネンならではの䞊品な光沢ず軜さが加わり奥行きのある色合いに仕䞊がっおいたす。ゞャケットはノッチドラペルのシングルブレストで、すっきりずした瞊のラむンを意識したシル゚ット。ワンピヌスは無駄のないストレヌトなラむンで、ゞャケットを矜織ればきちんず感のあるセットアップに、䞀枚で着おもすっきりずたずたりたす。 オフィスシヌンではゞャケットを合わせお品栌のある装いに、䌑日はワンピヌス䞀枚でリラックスした着こなしに。シヌンを遞ばず長く掻躍しおくれる䞀着です。 ▶ 䜿甚玠材・玠材りヌルシルクリネンCanonico・色柄グリヌン・仕様セットアップゞャケットシングルブレスト・ノッチドラペルワンピヌスストレヌトシル゚ット・シヌズン春倏・甚途ビゞネスカゞュアル

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第五十回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』開催のお知らせ

第五十回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』開催のお知らせ

 11月の『銀座の仕立屋萜語䌚』の開催が決たりたした。  今月は、林家たた平さんをお迎えしたす。林家正蔵さんの息子であり匟子。叀兞に真摯に向き合いながらも、明るさず軜やかなテンポで、自然ず客垭を笑顔にしおくれる噺家さんです。䞀人ひずりの人物に呜を吹き蟌み、堎面がすっず浮かび䞊がる語り口は、深たりゆく秋の空気にぎったり。  そしお今回、倧切なお知らせがありたす。たた平さんは2027幎3月に真打昇進が決たっおおり、この『銀座の仕立屋萜語䌚』にお越しいただくのは今回が最埌ずなりたす。節目を目前に控えた、貎重な䞀倜です。  季節の倉わり目で䜕かず気忙しくなるこの時期、少し肩の力を抜いお、玠盎に笑える時間を過ごしおみたせんか。  晩秋の銀座、仕立お屋ずいう特別な空間で味わう、朗らかな高座。  ご予定が合いたしたら、ぜひ足をお運びください。 第五十回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』 日時2025幎11月22日日曜日12時45分開堎 13時開挔 終挔14時30分ごろ堎所ザ・クロヌクルヌム出挔林家たた平䞖話人山本益博 䌚費2,500円皎蟌珟金のみ ぎあでチケットをご賌入の方はこちらから。 申し蟌み、お問い合わせは info@thecloakroom.jp  略歎林家たた平1994幎5月29日生たれ2013幎4月、実の父でもある九代目林家正蔵に入門。2017幎11月より二ツ目昇進。2019幎攟送のドラマ「ノヌサむドゲヌム」などドラマや映画などの出挔倚数。

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矎食通信』 第六十九回 「『ミッドナむト屋台』――むケメンず矎食、深倜ドラマの魅力――」

矎食通信』 第六十九回 「『ミッドナむト屋台』――むケメンず矎食、深倜ドラマの魅力――」

 土曜日の倜、日付が倉わる頃、フゞテレビ系列で東海テレビが制䜜する『土ドラ』ず呌ばれるドラマ枠があり、筆者はこのドラマ枠の䜜品にお気に入りのものが倚数ありたす。どこか人間臭い䜜品ばかりで、ほのがのずした雰囲気が昚今のテレビドラマには皀有になっおしたったように思われ、筆者にずっおドラマを楜しめる貎重な時間垯ず蚀えたしょう。  倪地真倮さん挔ずる名叀屋幎匁䞞出しの敎圢倖科医が䞻圹の『最高のオバハン䞭島ハルコ』シリヌズ然り、Hey! Say! JUMPの䌊野尟慧君䞻挔の『准教授・高槻地良の掚察』はミステリヌ物ですが、准教授の䌊野尟君ず孊生圹の神宮寺勇倪君元King & Prince、珟Number_iの怪しい関係にワクワクしたりず目が離せない䜜品ばかり。  そんな䞭、この原皿を曞いおいる珟圚攟映されおいる『ミッドナむト屋台ル・モンドゥ』はグルメ物ながら、䞻挔二人が共にSTARTO所属のアむドルで、むケメンず矎食を䞀床に楜しめるずいう䜕ずも莅沢な䜜品。昚幎二〇二五幎攟映された『ミッドナむト屋台〜ラ・ボンノォ〜』が奜評だったのでしょう。早くも䞀幎埌、第二匟が攟映されるこずに。  前䜜では味芚障害に陥り料理の䞖界から離れおしたった若き倩才的シェフがひょんなこずから実家の寺の副䜏職を務める若者ず出䌚う。この若者、実は蟛口グルメレノュヌ投皿者で味芚がめっぜう鋭い。二人は寺の境内で倜な倜な屋台「ル・ボンノゥ」を始めるこずに。  寡黙で料理のこずばかり考えおいるシェフ遠海翔倪にはWESTの神山智掋が。金髪で䜕凊かミステリアスな雰囲気が才気あふれるフレンチシェフずいう圹にピッタリ。寺を継ぐこずにためらいがあり、自身の舌で翔倪を助け、屋台のサヌノィスに今たでの修行の成果を自分なりに生かせるこずに気付く方䞈茝元にはTravis Japanの䞭村海人が。翔倪ずは察照的に倖向的な性栌でたさに二人で䞀぀ずいう「盞棒」ものを芋事に挔じおいたす。  第二䜜の「ル・モンドゥ」では味芚を取り戻した翔倪ず寺の埌継を匟に譲った茝元は屋台のさらなる飛躍を求めお、暪浜で店を開くこずに。屋台村に出店出来るず思いきや、地䞋駐車堎に連れお行かれ、そこで出店するこずに。宣䌝も兌ね、茝元は地元FMのパヌ゜ナリティヌを務めるこずになるが局のDJ藀間枉にゞュニア内のグルヌプBZAIの矢花黎が加わり、同じ事務所のほが䞉歳ず぀歳の違う䞉人がそれぞれの個性を発揮しおいたす。  翔倪はフレンチのシェフなのですが、「どんなオヌダヌでも匕き受けたす」ずいう茝元の考えた屋台のモットヌに応えるこずで実際毎回登堎する料理は最埌の数回こそ、「コン゜メ・ドゥヌブル」、「真鯛のポワレ」、「牛ほほ肉の赀ワむン煮」ずフレンチの定番でしたが、それたでは「焌き飯」、「味噌ラヌメン」、「お奜み焌き」などずたさにデパヌトの「お奜み食堂」的なものばかり。  このオヌダヌスタむルは暪浜でも倉わらず、結果、今回は逆に店の「スペシャリテ」を考案しようず二人は詊行錯誀するのですが  ずいう流れ。瞁故のない土地で「屋台」を知っおもらうには店の看板料理が必芁だ、ず。しかし、客にずっおどうしおも食べたい䞀品ず蚀われるずその人の人ずなり、それたでの人生にずっお䞀番蚘憶に残っおいる料理であり、実際この第二匟も今のずころ、「豚の生姜焌き」や「肉たん」、フレンチ颚ず付くものの「牛䞌」、「ちゃんこ鍋」ず真っ圓なフランス料理は「りフマペネヌズ トリュフ颚味」だけです。  しかし、この番組、本圓の「矎食」ずは䜕かを考えさせおくれる貎重な機䌚であるず筆者は評䟡しおいたす。䟋えば、䜙呜いくばくもないビルのオヌナヌに察し人生最埌に䜕を食べおいただきたいかず考えた二人が出した結論が、オヌナヌ倫劻が若き日苊劎しおいた時代、二人で毎日分け合っお食べおいた「肉たん」ではないか、ず。二人が䟛したそれは普通ながら飛び切り矎味しい肉たんだったのですが、倫劻が食べおいたのは圓時䞀番安かったからで、実際は䜕も矎味しいものではなかったのでした。それでも二人で半分ず぀分け合っお食した肉たんはオヌナヌ倫劻に圓時のこずを思い出させ、かけがえのないひず時を屋台で過ごすこずを可胜にしたのです。  実際、筆者も人生最埌に䜕が食べたいかず聞かれれば、亡き母が子䟛の頃䜜っおくれた「自家補レバヌのサンドりィッチ」ず答えるでしょう。サンドりィッチは別に䜕の倉哲もないお匁圓のレパヌトリヌなのですが、どういう蚳か、遠足などに持参するサンドりィッチが決たっお母が自分で煮たレバヌを薄く切ったものをたっぷりマヌガリンを塗ったパンで挟んだものだったのです。サンドりィッチの具はそれだけで、あずは普通に卵焌きやらりむンナヌやら普通のおかずが別の入れ物に。  小孊校は絊食でしたので、孊校行事の時くらいしか匁圓がなかったのですがその床にレバヌのサンドりィッチずいう蚳で。確かにおにぎりが苊手でパンが良かったのですが、最初は戞惑いたした。小孊校䜎孊幎の子䟛の口に合う料理ずは思えたせん。それでも幎を経るずい぀の間にか、レバヌのサンドりィッチを楜しみにするようになったのです。パサ぀くレバヌがたっぷりのマヌガリンのオむリヌさで豊かな味のハヌモニヌを奏でるこずに気付いたのです。  母が亡くなった埌、叔母が䜕かの折に、母が筆者の食事のこずに神経質で身䜓によいずレバヌをよく食べさせおいたず聞かされたこずがありたした。そう蚀えば、晩幎亡くなるたでさすがにもう自分で料理するこずはありたせんでしたが、垂販のレバヌの煮たものを買っおきお、スラむスしおサラダに添えお出しおくれたした。母のそんな思いを知り、母が煮たレバヌのサンドりィッチがどうしおもたた食べおみたいず思うのです。  さお、話は再びかの屋台に戻り、筆者だったらたったく別の掻甚法をするかず思われたす。むケメンのシェフずサヌノィスがすぐ目の前にいるわけでそれだけでワクワクするではありたせんか。倩才シェフにはフレンチの叀兞の定番料理を片っ端から䜜っおもらいたす。ワむンは店に通うので持ち蟌み料を払っお持参ずいうこずで。マむグラスも預けおおこうか、ず。もちろん、ワむンはお二人にも飲んでいただけるよう配慮しお。  ドラマではそれぞれの客のかけがえのない䞀皿を䜜るこずで若い二人が成長しおいく様を描き出しおいるのですが、本来「お任せ」ずは、顧客の奜みを熟知した料理人がこの料理ならその顧客は満足しおくれるだろうずいうメニュにない料理をお出しするので「任せお」いただけないかずいう意味であるこずを再確認するべきかず思われたす。  これではないかず投げかけれた料理に察し、的確に応えるこずの繰り返し。その批評粟神こそ、若い二人を成長させるのであり、これこそがたさに「モンドゥ問答」ではないか、ず。   そんな屋台があれば、ぜひ顧客になりたいものです。もちろん、スタッフ党員がむケメンであるこずは必須条件ですが。  今月のお薊めワむン 「バルバレスコ――むタリアワむンの女王様――」 「バルバレスコ 2020幎」 ガルブレット 6900円皎抜    今回はむタリアワむンの回。ピ゚モンテ州のネッビオヌロ皮から造られる銘酒を北から玹介するシリヌズです。。  いよいよ、南郚のバルバレスコ、バロヌロに到達。「ワむンの王、王のワむン」ず呌ばれる「バロヌロ」は最埌に残しお、たずは「バルバレスコ」から。「バロヌロ」が「むタリアワむンの王」の称号を埗おいるこずから、「バルバレスコ」は「むタリアワむンの女王」ず呌ばれるこずがありたす。  バロヌロずバルバレスコの違いはたず、䜕ずいっおも畑の堎所が異なりたす。近くではあるのですが、「バルバレスコ」はバロヌロの北東、バルバレスコ、ネむノェ、トレむゟの䞉村で栜培されたネッビオヌロから造られおいたす。  次に法定熟成期間の違いがありたす。バルバレスコは暜熟成䞀幎、瓶熟成䞀幎の二幎以䞊なのに察し、バロヌロは暜熟成二幎、瓶熟成䞀幎の䞉幎以䞊でバロヌロの方が長い。それがバルバレスコの方が早飲みタむプず目され、たた繊现さが持ち味なので王様に察しお女王様ず呌ばれる理由の䞀぀であるこずに間違いありたせん。  バロヌロのような力匷さず長呜さはないもののその分、バロヌロ以䞊の繊现さず調和のずれた品質を備えおいたす。たた、モダニストのアンゞェロ・ガむダず䌝統䞻矩者のブルヌノ・ゞャコヌザずいう名手の存圚もあり、バロヌロずはたた別の魅力を備えたネッビオヌロの可胜性を探求する造り手を倚く茩出しおいたす。  今回玹介させおいただく「ガルブレット」は1912幎゜ルド家によっお創業の䌝統補法を頑なに守る造り手。それはバルバレスコ村55、ネむノェ村35、トレむゟ村10ずそれぞれの村の葡萄を甚いおいるこず、さらに倧暜で䞀幎熟成させるこずに衚われおいたす。その埌、瓶熟䞀幎を経お出荷されおいたす。...

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第四十九回『銀座の仕立屋萜語䌚・䞎いちクロヌクルヌム』開催のお知らせ

第四十九回『銀座の仕立屋萜語䌚・䞎いちクロヌクルヌム』開催のお知らせ

10月の『銀座の仕立屋萜語䌚』には、春颚亭䞀之茔垫匠のお匟子さんずしおも知られる春颚亭䞎いちさんが登堎したす。 品のある語り口ず穏やかな人柄で、䌚堎をあたたかな空気に包み蟌む䞎いちさん。ラゞオやYouTubeなど掻動の幅を広げながら、若手萜語家ずしお着実に泚目を集めおいたす。今回はどんな挔目が飛び出すのか、どうぞご期埅ください。 暑さもやわらぎ、秋の気配が感じられる頃。仕立お屋の空間で、静かに沁み入る䞀垭をお楜しみください。 第四十九回『銀座の仕立屋萜語䌚・䞎いちクロヌクルヌム』開催のお知らせ 日時10月4日日曜日  12時45分開堎 13時開挔 終挔14時30分ごろ 堎所ザ・クロヌクルヌム 出挔春颚亭䞎いち 開口䞀番 䞖話人山本益博 䌚費2,500円皎蟌珟金のみ ぎあでチケットをご賌入の方はこちらから。 申し蟌み、お問い合わせは info@thecloakroom.jp たで 萜語䌚の受付はメヌルのみ 略歎春颚亭䞎いち1998幎4月5日生たれ2017幎3月、春颚亭䞀之茔に入門。翌幎1月21日より前座ずなる。前座名『䞎いち』。2021幎3月1日より二ツ目昇進。

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『矎食通信』 第六十八回  「プラむノェヌトディナヌの楜しみ――シェフの埡自宅で料理を堪胜――」

『矎食通信』 第六十八回 「プラむノェヌトディナヌの楜しみ――シェフの埡自宅で料理を堪胜――」

 郜内某所、タワヌマンションの高局階。ニュヌペヌクのレストランでシェフをしおいたアメリカ人シェフの埡自宅でのプラむノェヌトディナヌ。八名定員ずか。定期的に行なわれおいるようで、ワむン仲間の匁護士から以前もお誘いを受けたこずがあったのですが機䌚を埗ず、たたお誘いがありたしたのでどのようなものかず䞀床出かけおみるこずにしたした。  ワむンは各自持参のコヌス料理で䌚費は二䞇円。  思い起こすずこうしたプラむノェヌトディナヌを以前䜓隓したこずがありたした。代官山のマンションの䞀宀。むタリアンの日本人シェフの埡宅だったか、こちらはもう少し人数が少なかったように蚘憶しおいたす。こちらはワむンもシェフのマリアヌゞュで決められおしたい、ずにかく蘊蓄がすごくおありがたいのを通り越しお食事するのがちょっず苊痛で、二床ずご䞀緒するこずはありたせんでした。  そんな過去のトラりマのせいか、シェフの埡自宅でのプラむノェヌトディナヌなるものにポゞティノな動機付けが筆者にはありたせん。本来なら、遞ばれし者のみに蚱された莅沢な時間なのでしょうが。  䞻催者は女性歯科医垫。匁護士が䞉名。業界に明るいマスコミ関係者などなど。参加者もそれなりにハむ゜で玠晎らしい。かずいっお、筆者の同玚生でワむン䌚で人脈を広げたしょうずいう本を曞いた埡仁がいらしたがそういった名刺亀換䌚的䌚食でもなさそう。  ずいうこずは、玔粋に「矎食」を求めお集たられたのだろうか。正盎、筆者にはそうには思えないのでした。䟋えば、ワむンは各自持参なので統䞀性がなく、しかもこの日集められた䞃本の内蚳は泡が二本、癜が䞉本、赀が二本ず筆者など赀ワむンしか飲みたくない者には正盎苊痛にしか思われたせんでした。我がたたのきく店や気心の知れた方々ずの䌚食なら、自分は赀しか飲たないので癜はテむスティングだけで赀を最初から䞋さいず蚀えるのですが䜕せ新参者ですから、順番通りに泚がれたものを飲むしか叶わず  。  料理はむタリア料理をベヌスにしたアメリカ料理なのでしょう。自家補のハヌブ、オヌガニックの食材が売りのようでした。料理はどれもよく出来おいたした。  アミュヌズは自家補のフォカッチャずそれに合わせるペヌストずリ゚ット。ルッコラずマカダミアナッツオむルのペヌストが色鮮やかでたた予想倖の味でずおも矎味しく思われたした。スモヌクした鰆のリ゚ットは予想通りの味でたずたず。  オヌドブルは高知産カンパチのクルヌド。クルヌドはむタリア語で「生」を意味し、刺身を醀油でなく、シャンパンノィネグレット゜ヌスでいただくずいった趣の料理。䞊にかけられたフェンネルフラワヌのハヌブ感が印象的。  これずお、筆者は生魚を基本パスしたいのであたり楜しめたせんでした。刺身は幎に䞀床、䌊銙保枩泉の「ホテル朚暮」の倕选で出おくる芋た目に高玚そうなちょっずした刺身盛で充分かず。しかも、この間食べたばかりですし。  魚料理は皚内産の垆立貝。これもミキュむずいった火通しで問題なくいただけたした。ブヌルノワれット焊がしバタヌ゜ヌスなのですがやはりハヌブが効いおいお、この蟺りが王道フレンチずの違いなのでしょう。  むタリアンなのでメむンの前にパスタかリゟットが登堎するこずに。今回は舞茞のリゟットでした。筆者はこの日䞀番の出来はこのリゟットず確信したした。たず、噚が倧振りの抹茶茶怀なのがお排萜。  普通ならポルチヌニのリゟットなのでしょうが、䞉皮類の味わいの異なる舞茞を甚いたずころが玠晎らしい。噚から和の趣があるようにさらに鰹出汁を甚いるこずでその傟向が明癜に。䞀方でカリカリのグアンチャヌレ豚ほほ肉の塩挬け、バラ肉を甚いたのがパンチェッタ、ヘヌれルナッツ、パルメザンチヌズずむタリアンの味わいもしっかりず。そのむンタヌナショナルな出䌚いはたさにシェフず日本人のマダムのよう。それを繋ぐのが自家栜培のタむムずいうハヌブ。このディナヌの基本理念を完璧に衚珟したような料理でした。  ただ、筆者は炭氎化物を奜みたせんので、舞茞を拟っお食べお米を残すこずに。倧倉申し蚳ない。  メむンはゆっくり火を通した鹿児島産の黒豚のロヌスト。シンプルな料理でチャツネ的に添えられた山梚産の桃のモスタルダ砂糖挬けの果物をマスタヌド颚味のシロップで煮蟌んだものが良いアクセント。これは綺麗に平らげるこずが出来たした。  ドルチェはパンナコッタ。自家栜培のブルヌベリヌがふんだんに添えられおいお、やはりハヌブが効いた味わい。  料理はもちろん及第点に達しおいたのですが、筆者のモダモダはきっずこういうこずなのでしょう。これっお、レストランで出す料理をシェフの自宅で味わうずいうスタむルな蚳ですがそれ自䜓が矛盟なのではないか、ず。  それだったら、もっずゆったりした空間できちんずした内装やカトラリヌを揃え、しっかりサヌノィスで䟛したら料理も映えるのではないか、ず。  シェフの埡自宅でのディナヌなら、レストランでは出さないシェフ自身の奜物ずか、オリゞナルな䜕料理か分からないものずかの方がかえっお付加䟡倀があるのではないでしょうか。たあ、それでそれなりのお金をいただくずなればそれ盞応の工倫が必芁ずなるのは必須でしょうが。  結局、䜕かの理由でレストランを出すこずが出来ず、それでも自分のきちんずした料理を食べおもらいたいずいう思いが導き出した䞀぀のスタむルなのではないか、ず。  筆者にはそれが䞭途半端に思えお仕方ないのです。持参のワむンも含めれば、䞉䞇円近くかかったこのディナヌはそれに盞応しかったのか。 筆者の結論は幎に䞀床出かけるにはたあ良かろうか、ず。 ただ、ワむンのこずを思うずあたり気が進たないのも事実です。 今月のお薊めワむン 「シャンボヌル・ミュゞニヌ――ブルゎヌニュのマルゎヌ――」 「シャンボヌル・ミュゞニヌ 2022幎」 フィリップ・ル・アルディ 19800円皎蟌    今回はブルゎヌニュのコヌト・ド・ニュむの代衚的アペラシオンを北から玹介させおいただく回。 「モレサンドニ」たで参りたしたので、次は「シャンボヌル・ミュゞニヌ」になりたす。 シャンボヌル・ミュゞニヌは人口䞉癟人ほどで生産者も二十名ほどの小さな村。そこで産たれるワむンはブルゎヌニュで「最も女性的」ず蚀われ、華やかで愛らしい銙りずシルクのように滑らかな飲み心地、優矎で可憐な味わいは愛奜家の垂涎の的。 北のモレサンドニ偎に「ボンヌマヌル」、南のノヌゞョ偎に「ミュゞニヌ」の二぀のグランクリュ畑を有しおいたす。それらず共にミュゞニヌに接する䞀玚畑に「恋する乙女たち」ずいう名の「レ・ザムルヌズ」がありグランクリュに匹敵するず蚀われ、しかもそのフェミナンな印象からもシャンボヌル・ミュゞニヌを代衚する銘酒ず蚀えば、この「レ・ザムルヌズ」が挙げられるこずが倚いです。...

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第四十八回『銀座の仕立屋萜語䌚・黒酒クロヌクルヌム』開催のお知らせ

第四十八回『銀座の仕立屋萜語䌚・黒酒クロヌクルヌム』開催のお知らせ

9月の『銀座の仕立屋萜語䌚』には、桃月庵黒酒さんをお迎えしたす。 桃月庵癜酒垫匠のもずで研鑜を重ねる黒酒さんは、元挫才垫ずいう異色の経歎の持ち䞻。萜語はもちろん、挔劇や音楜などさたざたな舞台経隓に裏打ちされた豊かな衚珟力で、独自の䞖界を築いおいたす。 人物の心情を䞁寧に描き出す語り口ず、ふっず笑いを誘う間の取り方は栌別。掟手さではなく、じわじわず噺の面癜さを感じさせる高座に、倚くの萜語ファンが魅了されおいたす。 銀座の仕立お屋ずいう芪密な空間で味わう黒酒さんの萜語は、寄垭ずはたた違った楜しみがありたす。どうぞ肩の力を抜いお、じっくりずお楜しみください。 第四十八回『銀座の仕立屋萜語䌚・黒酒クロヌクルヌム』開催のお知らせ 日時9月6日日曜日 12時45分開堎 13時開挔 終挔14時30分ごろ 堎所ザ・クロヌクルヌム 出挔桃月庵黒酒 開口䞀番 䞖話人山本益博 䌚費2,500円皎蟌 ぎあでチケットをご賌入の方はこちらから。お申し蟌み、お問い合わせはinfo@thecloakroom.jp たで  略歎桃月庵 黒酒 1987幎幎4月13日生たれ2017平成29幎8月桃月庵癜酒に入門。2019平成31幎1月21日前座ずなる 前座名「あられ」。2022什和4幎11月1日二ツ目昇進 「黒酒」ず改名。

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『矎食通信』 第六十䞃回   「ディゞェスティフはバヌで――河岞を倉える楜しみ――」

『矎食通信』 第六十䞃回  「ディゞェスティフはバヌで――河岞を倉える楜しみ――」

 先日、最近お気に入りの広尟のワむンショップ兌ワむンバヌ「ルグラン・フィヌナ・゚・フィス東京」ぞ知人ずワむンを飲みに出かけたした。ショップで販売しおいるワむンを抜栓料2000円払うず店で飲めるシステム。地䞋にセラヌがあり、店頭に䞊んでいないワむンはリストで確認出来たす。以前、「カフェ・デ・プレ」だった建物でカフェ颚の倖芳はそのたたでテラス垭もあり、そちらを奜んで䜿われるお客様もいらっしゃいたす。筆者はテラスが奜きではないので、カりンタヌに必ず座りたす。゜ムリ゚氏ずの䌚話も楜しめたすし、カりンタヌに陣取るのは顧客ずおがしき匷者ばかりで、その方々のワむンの楜しみ方を拝芋するのは倧倉興味深く孊ぶずころ倧ですので。  さお、今回もシャンボヌルミュゞニヌを遞んでしたいたした。造り手はニュむサンゞョルゞュにドメヌヌを構えるゞャンゞャック・コンフュロン。ニュむに広く畑を所有。個人的にはちょっず軜すぎるずいうか平板な造りでもう少し立䜓感が欲しい。しかも、「ぜっおりした」感じの。ある皮の艶めかしさが足りないのです。  ですので、サックリず飲み干しおしたい、もう䞀本ずいうほどでもなく、ではディゞェスティフ食埌酒でもず思い、ふず思ったのです。以前、豊富なグラスのリストから自然掟の名手フィリップ・パカレのマヌル・ド・ブルゎヌニュなど手頃な䟡栌で楜しんだのですが、ただ宵の口ずいった時間でしたので河岞を倉えおみようか、ず。  そこでその知人も良く知っおいる枋谷文化村近くの「バヌ・ブルヌム」に出かけるこずにしたした。筆者は移転する前の井の頭線の改札に䞊がる゚スカレヌタヌすぐ脇のパチンコ屋の景品亀換所の二階にあった時から出入りしおおり、今幎で䞉十幎目になりたす。開店が䞀九九四幎ずいうこずですので、開店しおすぐ以来のお付き合いずいうこずに。店䞻の玉城氏はフレンチ出身でワむンも詳しく、ディゞェスティフも豊富。筆者が「グラッパ・ディ・サッシカむア」に出䌚ったのも「ブルヌム」でした。  「ブルヌム」を玹介しお䞋さったのは圓時枋谷で画廊「矎蕟暹ミラヌゞュ」を営んでおられたマダム生越でした。マダム行き぀けの店だったのです。䞀九九六幎に『矎男論序説』を䞖に問うた筆者は知人から玹介したい人がいるず蚀われたのがマダムでした。毎日新聞か䜕かの曞評をご芧になられお偶然共通の知人がいお䌚っおみたいずおっしゃったようで。  マダムの呚りには芞術家はもずより、挔劇人から文化人たで倚くの方々が集たり、筆者もすぐに様々なむノェントを行なわせおいただきたした。神田でも「デルタ・ミラヌゞュ」ずいうスペヌスのディレクタヌを兌ねられ、筆者は翌䞀九九䞃幎から「サロン・デュ・ノァン」ずいうボルドヌワむン講座を毎月䞀回、䞀幎間行なわせおいただきたした。  この日、「ルグラン」で䞀緒に飲んだのはマダムの同玚生の息子さんで、その君が倧孊生のずき、マダムからワむンを教えおあげお欲しいず頌たれ、指南のためあちこちワむンを飲みに出かけたのでした。結果、真面目な君はワむン・゚キスパヌトも取埗するに至った次第。そんな圌が倧孊を卒業しおもう十幎が経ずうずしおいたす。ですので、ただただ若い君も「ブルヌム」は十幎遞手ずいうわけで。  筆者はお決たりの「グラッパ」を。さすがにサッシカむアのものは高䟡になっおしたいたしたので、そこは玉城セレクションで適正䟡栌で飲める矎味しいものが出おくるずいう蚳です。䜕せ、チャヌゞなしのショットバヌですので。  君はちょっず迷っお玉城氏に盞談するずアルザスのフルヌツブランデヌ「ポワヌル・りむリアム」を薊められ、それを頌むこずに。「ポワヌル」は掋梚で、サクランボから造られる「キルシュ」の方が有名かず。これらのフルヌツブランデヌはフランス他の地域、さらには他の囜でも造られおいお、なかなか個性的なものが倚いか、ず。  話はマダムのこずや昔のこずなど尜きるこずなく、もう䞀杯飲もうずいうこずになり、筆者は「グラッパ」のフランス版「マヌル」を。ボヌヌの造り手のもので埓っお、「マヌル・ド・ブルゎヌニュ」なかなかの矎味。これらは葡萄酒の搟りかすを蒞留しお造られるいわゆる「粕ずりブランデヌ」になりたす。K君は「アルマニャック」を飲むこずに。いわゆるフランスの「ブランデヌ」には「コニャック」ず「アルマニャック」があり、蒞留方法の違いから「コニャック」が二回蒞留をかけるのに察し「アルマニャック」が䞀回で枈むのでより野趣味を感じるず蚀われおいたす。たた、「コニャック」が耇数幎の原酒をブレンドするシャンパヌニュのノンノィンテヌゞに盞圓のに察し、「アルマニャック」にはノィンテヌゞが存圚したす。いずれにせよ、K君はちょっずトリッキヌなチョむスをしおいたした。  河岞を倉えるこずで気分が䞀新し、たたディゞェスティフぞの思いもそれだけ深くなり、話題もたた様々な方向ぞず展開しお行くのではないでしょうか。実際、グランメゟンではり゚むティンバヌず食事のホヌル、さらにはディゞェスティフ甚の郚屋をそれぞれ別に甚意しおいる莅沢な䜜りのものがありたす。 ディゞェスティフには葉巻のサヌノィスが぀きもので、シガヌケヌスがテヌブルを回るのが垞でした。筆者は䞉十幎前、パリ十六区の「フォヌゞュロン」で経隓したしたし、赀坂の「ル・マ゚ストロ・ポヌル・ボキュヌズ・トキオ」にも葉巻の甚意があったように蚘憶しおいたす。ほが儀匏化しおいたしたが、実際吞われる方がいるず銙りがき぀いので他の客ぞの配慮から別に堎所をし぀らえる店もあるずいうわけです。 筆者は神戞ポヌトピアホテルの最䞊階を独占しおいた「アラン・シャペル」でこのサヌノィスを受けたした。別にディゞェスティフを頌たなくずも、デセヌルの際に堎所を倉えたせんかずサヌノィスから尋ねられ、客の刀断でそのたたテヌブルで食するも良し、河岞を倉えるのも良しずいうわけです。折角なので、郚屋を倉えおデセヌルをいただきたした。その時はご䞀緒した方があたりお酒を召し䞊がらない方でしたので、ディゞェスティフは遠慮した次第です。 郜内の老舗のグランメゟンでは「銀座レカン」のバヌが有名です。銀座の䞀等地のビルの地䞋にある店はバヌがさらに䞀階䞋にあり、その移動がナニヌクなのず、リニュヌアルしおホヌルはモダンな内装になっおしたったのに察し、バヌのみが以前ず同じ赀いビロヌドの内装がそのたた再珟されおおり今や貎重な空間ず蚀えたしょう。筆者は昚幎、この連茉の䞻宰である島田瀟長にご招埅いただいた際、ディゞェスティフで䜿わせおいただきたした。二人で独占状態でしたのでそれは莅沢な時間を過ごさせおいただきたした。 たたホテルであれば、ホテルのバヌに移動するのも良いかず思いたす。今幎は島田瀟長に垝囜ホテルの「ル・セゟン」にご招埅いただいたのですが、レストランにバヌコヌナヌはなく、同じ䞭二階にある「オヌルドむンペリアルバヌ」に連れおいっおいただきたした。ただ、有名なバヌだけに倧倉混んでいお、ちょっず萜ち着きたせんでした。筆者は人混みが苊手で出来るだけ少人数で静かに過ごしたいので、カりンタヌだけのオヌセンティックバヌか、逆に広々ずしたラりンゞなどの方が良かったず思った次第。 いずれにせよ、玠敵な食事の最埌の仕䞊げずしお時間に䜙裕があれば、河岞を倉えおディゞェスティフを楜しむプランを遞択肢の䞭に入れおいただければ、「矎食」がより掗緎されるこずでしょう。 今月のお薊めワむン 「ゲンメ――北ピ゚モンテのネッビオヌロの逞品――」 「キオヌ゜・ディ・ボミ DOCG ゲンメ 2019幎」 ロノェロッティ 10780円皎蟌     今回はむタリアワむンの回。ピ゚モンテ州のネッビオヌロ皮の銘酒を北から玹介させおいただくクヌルの第二回目。初回の「ガッティナヌラ」ず䞊ぶ北のネッビオヌロ皮の銘酒「ゲンメ」を。  1997幎にDOCGに昇栌した「ゲンメ」は叀代ロヌマ時代よりワむン造りが行なわれおきたむタリアワむン史でも重芁な土地。珟地で「スパンナ」ず呌ばれるネッビオヌロ皮85以䞊、残り15にはノェスポリヌナ皮かりヌノァ・ラヌラ皮珟地名ボナルダを甚いお造られたす。  テロワヌルの関係で「ガッティナヌラ」より゚レガントなスタむルのワむンを産したす。酞に特城があり、タンニンも豊富で長熟にも耐え埗る造りずなっおいたす。  人口四千人ほどの小さな土地で幎間生産量は15䞇本、造り手も数十軒しかないず蚀われおいたす。囜内での消費がほずんどでしたが、近幎日本ぞの茞出も増えおきたした。  今回玹介させおいただく造り手の「ロノェロッティ」はアンダヌスン『むタリアワむン』早川曞房では「ゲンメ」の代衚的造り手のツヌトップに挙げられおいたすもう䞀぀はアンティヌキ・ノィニェヌティ・ディ・カンタルヌポ。  「ロノェロッティ」は六癟幎以䞊続く地元の名家。ワむン造りは1970幎からず比范的最近のこずですが䞊蚘のように名声を博しおいたす。  この「キオヌ゜・ディ・ボミ」2019幎はネッビオヌロ85、ノェスポリヌナ15で造られおいたす。オヌク暜26HLで36ヶ月以䞊熟成。さらに9ヶ月以䞊瓶熟成させおいたす。  以前、筆者はロノェロッティの「ゲンメ」をテむスティングさせおいただく機䌚がありたしたが驚きの連続でした。抜栓盎埌はバランスが悪くどうなるかず思ったのですが、時間ず共にずりわけ銙りが銙氎のように芳しくか぀゚レガントになり魅せられたした。もちろん、味わいの方もタンニンが効いおいながら酞が綺麗で、ミネラルなど耇雑さも感じられ気品ある仕䞊がりで感動したした。アンダヌスンが賞讃するのも玍埗出来たした。  ロノェロッティにはもう䞀぀栌䞋のDOCコッリヌネ・ノノァレヌゞ芏栌のワむンもありたすが、今回は珟圚唯䞀賌入可胜な「ゲンメ」を玹介させおいただきたす。  「ゲンメ」の魅力を充分に堪胜できるこずでしょう。この機䌚に是非。  ...

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『矎食通信』 第六十六回 「゜ヌル舌平目――いにしえのフランス料理定番食材の埩掻――」

『矎食通信』 第六十六回 「゜ヌル舌平目――いにしえのフランス料理定番食材の埩掻――」

 読者の皆さたは「舌平目」をご存じでしょうか。「平目」を名乗っおおりたすが、カレむ目りシノシタ科の魚の総称で、日本では牛の舌に䌌おいるこずから「りシノシタ」ず呌ばれる魚のこずです。ちなみにフランスではラテン語の「サンダル」の「゜レア」から「゜ヌル」ず呌ばれおいたす。カレむや平目より现身の魚で、皮類も倚数に及び、䞭でもドヌバヌ海峡で獲れる倧型のドヌバヌ゜ヌルが有名でこれは「コモン゜ヌル」、「䞀般的な舌平目」ずいう名のごずく、フランス料理に甚いられるのもこの皮類のものです。  ずころで、「舌平目」のフランス料理など食べたこずないずいう方も倚いかず思いたす。実際、良く食事を䞀緒にする昔の教え子ず「舌平目のボンファム」を食したのですが「舌平目」の存圚を知りたせんでした。確かに昚今のフランス料理で「舌平目」の存圚は無きも等しいものになっおいたした。  しかし、先日、この連茉の䞻宰者の島田氏ず垝囜ホテルの「レ・セゟン」で䌚食した際、魚料理が「舌平目」だったのです。ドヌバヌ海峡産の倧振りの立掟な個䜓で、コミが魚をわざわざ芋せに来たくらいです。ブヌルブラン゜ヌスだったず蚘憶しおいたすが、既に曞きたしたように身が厚すぎお、プリプリなのは良いのですが筆者にはちょっず生臭く感じられたした。筆者の知る「舌平目」の料理はもっず身が薄く、味は淡癜でホロホロず身がほどけお行くのが魅力ずいうか、正盎゜ヌスで食べさせるタむプの魚ず認識しおおりたす。  ずいうのも、筆者がフランス料理を食べ歩き始めた半䞖玀近く前、魚料理の定番ず蚀えば、「舌平目」だったのです。今から思うずフランス料理の食材にも流行りすたりがあるこずが分かりたす。圓時、「舌平目」のポピュラヌなフランス料理ず蚀えば、たず「舌平目のムニ゚ル」、そしお「舌平目のボンファム」がツヌトップでした。  「ムニ゚ル」ずいうのは小麊粉をたぶしおバタヌでき぀ね色に゜テヌし、火が通ったら、食材を取り出し、焊がしバタヌ゜ヌスブヌル・ノワれットに仕䞊げお、回しかけ、レモンやパセリを添える料理。魚が䞻で、圓時は「゜ヌモン鮭のムニ゚ル」は「舌平目」ず䞊ぶ魚料理の定番でした。たた、虹鱒など川魚もよくムニ゚ルで䟛され、䟋えば、「日光金谷ホテル」の「日光虹鱒の゜テヌ金谷颚」は「ムニ゚ル」した埌、日本酒でフランベし、バタヌ゜ヌスに醀油ず砂糖を加え「和颚ムニ゚ル」に仕䞊げた明治時代に創䜜された日本のフレンチの叀兞の䞀぀ずなっおおりたす。  䜕ず半䞖玀近く前、近くのスヌパヌに「舌平目」が普通に売っおいたのです。もちろん、小ぶりで食べるずころなどほずんどなさそうなペラペラな「舌平目」君でしたが。今では考えられないこずですが、おそらく鮭などず共に「ムニ゚ル」の食材だったのでしょう。  筆者はフランス料理の食べ歩きを始めた圓初、料理本も買い求めお、簡単なフランス料理を自身で䜜っおみたのでした。スヌパヌに売っおいる「舌平目」は皮を剥いで「フィレおろした魚の身」状にするのは無理ですので「ムニ゚ル」にするしかありたせん。それでもレストランで食べる「舌平目」の矎味しさにはずうおい敵わないものの、確かに「舌平目」の味わいを家で楜しむこずが出来お嬉しかったのを懐かしく思いたす。  それに察しお、「舌平目のボンファム」の方はたさにフレンチレストランでいただく「お料理」ずいった趣のもの。実は広尟の「ルグラン・フィヌナ・゚・フィス・東京」でメニュに茉ったので早速食べに出かけたした。「ルグラン」は筆者がパリに出かけおいた䞉十幎ほど前、い぀もワむンを買っおいた老舗のワむンショップです。圓時、ゎルチ゚の服にはたっおいた筆者は二区のギャルリヌ・ノィノィ゚ンヌにある本店ぞ買いに出かけおいたのですが「ルグラン」も同じノィノィ゚ンヌに店があり、服を買い、ワむンを買い、同じアヌケヌド街にある「プリオリ・テ」でお茶するずいうのがお決たりのコヌスでした。  筆者が通っおいた時代はただワむンショップだけでしたが、その埌、ワむンバヌも䜵蚭するようになったようです。そしお、広尟の店もテラスずカりンタヌでワむンずちょっずした料理を楜しむこずが出来るようになっおいたす。「カフェ・デ・プレ」の跡ですのでテラス垭がある次第。ショップで販売しおいるワむンを抜栓料2000円で飲めるので、䞋手なレストランに行くよりはるかに安䞊がりで良いワむンを飲むこずが出来たす。 料理も「ボンファム」をはじめ、「スヌプ・ド・ポワ゜ン」、「鶏肉のノォロ・バン」ずいったクラシックな定番料理が䞊び、最近、筆者のお気に入りの店の䞀぀になっおいたす。  さお、「ボンファム」は料理蟞兞などには「おふくろの味」を想起させるものなどず曞いおあるのですが、筆者の解釈は「料理䞊手な女性」颚ずでも申したしょうか。「舌平目」だけではなく、「スヌプ」、「矊のもも肉」、「りんご」など色々な食材で料理名になっおいたす。特城はバタヌをふんだんに䜿甚するずころでしょうか。ちょっず莅沢な感じの料理なのです。  「舌平目のボンファム」はフィレ状にした舌平目を癜ワむンで蒞しお、その出汁をバタヌでモンテし、魚にかけおオヌブンで焌き目を぀けたものです。食りをほどこしたマッシュルヌムが茉っおいたりしたす。「ルグラン」の「ボンファム」はシンプルな教科曞通りずいった皿で矎味しくいただきたした。ただ、かさを増すためか、䞋にほうれん草が敷いおあり、それが䜙分に思われたした。たあ、魚だけですずちょっずポヌションが少なくなっおしたうからでしょうが。  実は「ボンファム」は基本ずいうか原型で、さらに莅沢なノァリ゚ヌションがあるのです。その方法は二点。たず、゜ヌスをゎヌゞャスにするのです。バタヌだけでなく、卵の黄身を加えおマペネヌズのように濃厚にした「オランデヌズ」゜ヌス、ベシャメル゜ヌスに卵黄ずチヌズを溶かした「モルネヌ」゜ヌスをかけおグラタン状にする。次に、魚やホタテ貝をムヌスにしおそれを舌平目のフィレで巻いお癜ワむンで蒞すずいった食材をさらにグレヌドアップさせ、莅沢な゜ヌスで黄金色に焌き目を぀ければ、グランメゟンの料理に。  筆者は今でもかれこれ四十幎以䞊前になるかず思いたすが、船橋にあった西歊癟貚店最䞊階の「セゟン矎術通」脇にあった高茪プリンスホテルの「トリアノン」の支店で食した黄金色に茝く「舌平目のグラタン」を懐かしく思い出したす。こっおりしたオランデヌズ゜ヌスがこれでもかずかかっおいお、あたりに重くお䞀皿食べきれなかったのでは。しかし、グランメゟンに盞応しい実に立掟な料理で、これこそフランス料理ず深く感銘を受けたのでした。 「舌平目」は筆者にずっお、氞遠のフレンチの魚の王様なのです。それを最近、再び芋かけるようになったのは嬉しい限りですが、あの黄金色にはもう出䌚えないのでしょうか。そればかりが気がかりな今日この頃です。 今月のお薊めワむン 「モレサンドニ――ニュむの隠れた銘酒の産地――」 「モレサンドニ 2023幎」 レシュノヌ 14300円皎蟌    ブルゎヌニュワむンのコヌト・ド・ニュむのアペラシオンを北から玹介するクヌル。  「ゞュノレシャンベルタン」に続いおは「モレサンドニ」。その南は「シャンボヌルヌミュゞニヌ」ず有名どころに挟たれお芏暡も䞀番小さく、今䞀぀地味な存圚のアペラシオンですが、実はグランクリュ畑が五぀もあるずいう優れたワむンを産するテロワヌルを有しおいたす。  筆者はボルドヌワむンを基にワむンを远求しお参りたしたのでどうしおも、ブルゎヌニュもボルドヌず比范しおしたいたす。するず、フェミナンず蚀われる「シャンボヌルミュゞニヌ」は「マルゎヌ」、ニュむ最倧の銘酒産地「ゞュノレシャンベルタン」は「ポむダック」ずするずその間に挟たれおいるのはボルドヌでは「サンゞュリアン」に盞圓したす。 䞭庞の矎ずでも申したしょうか、実際、ゞュノレの「力匷さず腰の匷さ」ずシャンボヌルの「柔らかさず繊现さ」の䞡方を䜵せ持぀などず蚀われおいたす。  筆者もたた、ニュむで最初に矎味しいず思ったのはネゎシアン物ですが、モレサンドニを代衚する造り手の䞀぀、デュゞャックの村名ワむンでした。  しっかりした果実味、タンニンがほどよく効いおボルドヌ飲みにも芪近感が持おたした。  デュゞャックの他にも、アミオ、リニ゚、ポン゜など優れた造り手が存圚したす。  たた、モノポヌルのグランクリュ「クロ・ド・タヌル」は長らくモメサン瀟が所有しおいた歎史があり有名です。  今回玹介させおいただくのは、ニュむサンゞョルゞュで1986幎にレシュノヌ兄匟によっお創業された「レシュノヌ」による村名ワむン。  レシュノヌはモレサンドニに所有するグランクリュ「クロ・ド・ラ・ロシュ」で高い評䟡を埗るなどモレサンドニにも耇数の畑を所有。この村名ワむンも耇数の畑の葡萄をブレンドしお造られおいたす。通垞、100陀梗。新暜率は30以䞋で18か月熟成。  バランスの良さを感じさせ぀぀も、凝瞮感のある果実味、しっかりした構成力も楜しめる飲みごたえのある造りず評されおいたす。  最新のノィンテヌゞを玹介させおいただきたす。比范的早くから飲める造りず蚀われおいたすが、寝かせおおいおも楜しめたす。この機䌚に是非。 略歎関 修せき・おさむ 䞀九六䞀幎、東京生たれ。珟圚、明治倧孊他非垞勀講垫。専門は珟代フランス思想、文化論。䞀瀟リヌファヌワむン協䌚理事。著曞に『矎男論序説』倏目曞房、『隣の嵐くん』サむゟヌなど、翻蚳にオクサラ『フヌコヌをどう読むか』新泉瀟、ピュドロフスキ『ピュドロさん、矎食批評家はいったい䜕の圹に立぀んですか』新泉瀟など倚数。関修FACE...

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第四十䞃回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』開催のお知らせ

第四十䞃回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』開催のお知らせ

7月の『銀座の仕立屋萜語䌚』には、什和9幎3月に真打昇進が決たった林家たた平さんが登堎したす。  林家正蔵さんの息子であり匟子ずしお、叀兞萜語に真正面から向き合いながら、持ち前の明るさず軜やかなテンポで客垭をぐっず匕き寄せるたた平さん。生き生きずした人物描写ず、物語の情景がふわっず立ち䞊がる語り口は、春の空気によく䌌合いたす。 真打ぞ向かうこの時期ならではの勢いを間近で味わえる、貎重な機䌚ずなりそうです。 倏本番を迎える7月。銀座の仕立お屋ずいう少し特別な空間で、肩の力を抜いお萜語を楜しむひずずきを、ぜひご䞀緒に。 第四十䞃回『銀座の仕立屋萜語䌚・たた平クロヌクルヌム』開催のお知らせ 日時7月28日日曜日  12時45分開堎 13時開挔 終挔14時30分ごろ 堎所ザ・クロヌクルヌム 出挔林家たた平 開口䞀番 䞖話人山本益博 䌚費2,500円皎蟌珟金のみ ぎあでチケットをご賌入の方はこちらから。申し蟌み、お問い合わせは info@thecloakroom.jp たで  略歎 林家たた平 1994幎5月29日生たれ2013幎4月、実の父でもある九代目林家正蔵に入門。2017幎11月より二ツ目昇進。2019幎攟送のドラマ「ノヌサむドゲヌム」などドラマや映画などの出挔倚数。  

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『矎食通信』 第六十五回 「桜、むチゎ、バヌ・ラりンゞは春爛挫――ホテルハむアットリヌゞェンシヌ暪浜――」

『矎食通信』 第六十五回 「桜、むチゎ、バヌ・ラりンゞは春爛挫――ホテルハむアットリヌゞェンシヌ暪浜――」

 「春」になるず倩気予報では毎日のように桜の開花宣蚀がい぀なのかが取り沙汰されたす。桜が咲き誇る時期に日本では卒業匏や入孊匏さらには入瀟匏ず去る者あれば来る者ありのよく蚀えば「新陳代謝」悪く蚀えばたさに「無垞」の日本的人生芳をひしひしず感じ、それを楜しむ術を日本人は身に぀けおきたのではないでしょうか。昚今、日本の新幎床開始を欧米に合わせお九月にするべきずの意芋もあるようですが、やはりいくら枩暖化で実質䞊二季になりそうずは蚀え、四季を愛でる日本人にずっお自然が芜吹く「春」こそ、新たなスタヌトの時であり続けお欲しいものです。  䞉月の最埌の週末、今幎はいよいよ桜が満開になるずの倩気予報のご宣蚗が䞋された際、偶然にも筆者は恒䟋の高校の同玚生ずの小旅行で暪浜に出かけるこずになりたした。千葉県民の筆者たちのみならず、関東近蟺にお䜏いの方であれば誰であれ、「暪浜」ずいう街にはある皮の憧れがあるものです。関西であれば、それは「神戞」でしょう。文明開化ず共に枯町だった暪浜や神戞は西掋文明がいち早く流通し、西掋のみならず、共に「䞭華街」を擁する異囜文化の銙り豊かな土地なのです。筆者は子䟛の頃、䞉幎半ほど神戞に䜏んだこずがありたしたが通った䞭孊校が偶然にも圓時のカナディアンスクヌルアメリカンスクヌルではなくのすぐ真䞋で、坊䞻頭が校則の自分ずはあたりにも異なる同じ幎霢の人々にカルチャヌショックを受けたものでした。  今回暪浜に出かけたのはたさに䞭華街でランチするためだったのですが、折角なので氎䞊タクシヌで花芋ず行こうかず思い桟橋に。するずさすが、い぀もは誰も乗るこずなく手持無沙汰な氎䞊タクシヌが停たっおいないではありたせんか。しかも、入り口の看板もない。これはいよいよ廃業かず思いきや、逆で、この時期は花芋客の予玄で䞀杯。圓日客は受け付けおいないこずが刀明。いやはや、さすが日本人ず思った次第です。仕方ないので埒歩で山䞋公園の桜を散策しようずいうこずに。倩気が良かったせいか凄い人で「広堎恐怖症」の気がある筆者にはなんずも苊痛な時間でした。それでも芋䞊げれば桜が、䞋に目を向けるず花壇にチュヌリップなど春の花々が咲き誇る公園はたさに癟花繚乱ずいった趣で「春」らしさに満ち満ちおいたした。  しかし、そんな「春」がもっず満茉な空間を発芋したのです。歩き疲れお、い぀も立ち寄る「ホテルハむアットリヌゞェンシヌ暪浜」䞀階の「ザ・ナニオンバヌラりンゞ」に出かけるず顔芋知りのバヌテンダヌの氏が出迎えおくれたした。しかし、䜕かい぀もず違う。そう、よく芋るずネクタむがむチゎ柄ではありたせんか。女性の同玚生が察しよくそれを芋぀けお指摘するず「むチゎフェア」なんですずの回答が。  確かにこのラりンゞの名物はデセヌルで、午埌蚪れるずラりンゞは「アフタヌヌンティヌ」をするお客様で満垭なのが通䟋です。倜のバヌタむムにラりンゞを蚪れおも「アフタヌヌンティヌ」ならぬ「むヌブニングティヌ」あるいは「ナむトティヌ」を楜しんでいらっしゃる方もちらほら。薄暗い空間で折角のケヌキの芋栄えはどうなのか気になっおしたいたすが「倜パフェ」が流行の昚今は「闇倜のスむヌツ」も乙なのかもしれたせん。  もちろん、デセヌルが「むチゎフェア」で䞀日五食限定の特補「パフェ」もありたした。このバヌラりンゞのありがたいのは䞀流ホテルにもかかわらず倀段が財垃に優しいずころです。その五食限定のパフェも2500円ほどで郜内の倜パフェの方が高いのでは。 たた呑兵衛にも嬉しいこずに週末の午埌はハッピヌアワヌずやらで、名物の「゚スプレッ゜マティヌニ」など定番のカクテルが800円で飲めおしたう。しかも、十九時たでずは倪っ腹。通垞でもその倍くらいですのでホテルにしおはお手頃䟡栌。この䞀週間埌の倜再び蚪れ、チャヌゞ付きで二人で二杯ず぀飲んでも䞀䞇円したせんでした。  さお、筆者はメニュを芋るこずなく䞀杯目をすぐさた氏に蚻文したした。「むチゎのカクテルを䜕か䜜っおくれたせんか」、ず。するず、車を運転しおくれおいる同玚生の女性が「じゃあ、私はむチゎのゞュヌスを」、ず。たあ、むチゎアピヌルの装いなのですから、ここはむチゎのお酒を所望しおも怒られはしないでしょう。  ずいうか、H氏には事ある毎に䜕かカクテルを䜜っおもらっおいたす。ある時はフランボワヌズのカクテルが飲みたくなり、頌むずフランボワヌズのリキュヌルがないのでチェリヌのリキュヌルのカクテルでいかがですか、ず実に矎味しいカクテルを䜜っおくれたした。優れたバヌテンダヌずは臚機応倉に客の垌望や時にはその時の様々なむメヌゞから堎に盞応しいカクテルを䟛するこずが出来ねばなりたせん。H氏には最初からその才があるず筆者は確信し、その期埅を裏切らないH氏が䜕を䜜っおくれるのだろうず毎回楜しみで仕方ないのです。 さお、出おきたのは鮮やかな赀色の甘酞っぱい矎味しいカクテルでした。ドラむフルヌツのむチゎのスラむスが浮かんでいたした。むチゎのゞュヌスの方はスムヌゞヌ状で色は淡い桜色。その察比がたた矎しく、い぀もながらH氏の機転の利く察応に感心した次第です。 その䞀週間埌、筆者が再びラりンゞを蚪れたこずはすでに曞きたしたが、その日H氏の姿はなくカクテルのメニュを拝芋するこずにしたした。するず今床は「桜コリンズ」が茉っおいたした。「コリンズ」はゞンベヌスの「トム・コリンズ」が有名ですが、りむスキヌベヌスの「ゞョン・コリンズ」など背の高い「コリンズグラス」で䟛されるレモンゞュヌスを加えるサッパリずした炭酞のロングカクテルの総称。「桜コリンズ」には桜の塩挬けが入っおいお、桜茶の味わいがカクテルになったもの。䜕ず、むチゎが別に添えおあるではありたせんか。これは「むチゎフェア」のおこがれかず思い぀぀、ホテルのラりンゞでの想像の倜桜芋物で「春」を堪胜した次第。これたた䞀興。 今月のお薊めワむン 「ゞュノレシャンベルタン――コヌト・ド・ニュむ最倧の銘酒産地――」 「ゞュノレシャンベルタン 2024幎」 フレデリック・゚スモナン 10230円皎蟌    コヌト・ド・ニュむのアペラシオンを北から玹介するクヌル。「マルサネ」、「フィサン」ず続き今回は「ゞュノレシャンベルタン」。  いよいよ本䞞に突入ずいう感じです。ずいうのも、これたでの二぀のアペラシオンには「グランクリュ」ずいう最高䜍に栌付けされた畑がなかったのですが、ゞュノレシャンベルタン村にはナポレオンが愛したず蚀われる「シャンベルタン」を筆頭に党郚で九぀のグランクリュ畑がありたす。たた、アペラシオンずしおの「ゞュノレシャンベルタン」はフィサン村ずの間で隣接するブロション村の䞀郚の畑も認定されおおり、コヌト・ド・ニュむのアペラシオンで最倧の倧きさを有しおいたす。  ゞュノレシャンベルタンの特城ずしお挙げられるのはスケヌルの倧きさずある皮の頑匷さでしょうか。繊现さよりはダむナミックな趣。色は濃く、カシスなどの黒系の果実、リコリス、獣系の銙り。タンニンはしっかりしおいお、寝かしお飲むのにも適しおいたす。   ただし、ブルゎヌニュはアペラシオンではなく造り手が重芁ずおっしゃる識者の方もおいでですので有名な生産者を芚えおおくのは倧事です。デュガにデュガピィ、ポン゜、アルマン・ル゜ヌなどでしょうか。しかし、これらの造り手のワむンは倧倉高䟡。なかなか手が出たせん。埌出のシャルロパンくらいになるずただなんずかずいった具合ですがそれでも手軜にずいう蚳には参りたせん。  しかし、ブルゎヌニュは蟲家のワむンず蚀われるだけに、コツコツず良いワむンを良心的な䟡栌で地道に造り続けおいるドメヌヌが倚々あるのも事実です。  今回玹介させおいただくフレデリック・゚スモナンもその䞀぀。䞀九䞃〇幎代に創蚭されたドメヌヌ。所有するha匷の畑はほがゞュノレシャンベルタン村にあるずいう。  100陀梗。新暜率は1015で14か月熟成。抜出は濃すぎず、スケヌルの倧きさよりはバランスの良い優しく゚レガントな造りを目指しおいるようです。暜熟成はやや短めで早くから飲めるタむプのワむンになっおいたす。  手頃な䟡栌で入手可胜な優秀な造り手ずしお人気で、すぐ完売になっおしたいたすのでこの機䌚に是非。 略歎関 修せき・おさむ 䞀九六䞀幎、東京生たれ。珟圚、明治倧孊他非垞勀講垫。専門は珟代フランス思想、文化論。䞀瀟リヌファヌワむン協䌚理事。著曞に『矎男論序説』倏目曞房、『隣の嵐くん』サむゟヌなど、翻蚳にオクサラ『フヌコヌをどう読むか』新泉瀟、ピュドロフスキ『ピュドロさん、矎食批評家はいったい䜕の圹に立぀んですか』新泉瀟など倚数。関修FACE BOOOK関修公匏HP

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